2019.08.20

当講座の新規様式歯科矯正用デバイスの開発プロジェクトがAMED事業に採択されました。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、AMED)が公募した2019年度「医療分野研究成果展開事業」の「産学連携医療イノベーション創出プログラム基本スキーム【ACT-M】」において、当講座提案の研究開発課題が採択されました。研究開発課題は次の通りです。

研究開発課題:骨表面を固定源とする新規様式の歯科矯正用デバイスの開発 代表機関:東京医科歯科大学共同機関:国立研究開発法人 物質・材料研究機構、株式会社ジーシー 研究開発期間:2019年補助金交付決定日~2022年3月31日(予定)
(参考)AMEDホームページ

開発の概要
矯正用アンカレッジデバイスは、従来より歯槽骨を固定源とする仕様のため、深部への挿入が必要とされてきた。本研究では、主な固定源を骨表面(皮質骨)に求めた新しい概念の歯科矯正用アンカレッジデバイスの実用化を本研究の目的とする。主に成人の矯正歯科治療の際に固定源を獲得するために用いられるデバイス(一般的名称:歯科矯正用アンカースクリュー)は、安全性の観点から小児は適応外となっていた。しかし本研究では、より矯正歯科治療のニーズが高い「小児期」をターゲットに、安全性・有効性が確認された革新性のある治療法を開発することで、早期からの患者QOL向上を目指す。
なお、2019年度にデバイスプロトタイプを作製し、同年には中大型動物の口腔内を用いた前臨床試験を開始し、2021年度の終了時には臨床試験の直前に当たるデバイスデザインの決定、非臨床試験プロトコルの確立を目標とする。